第7章  飛空挺、その名はシエラ号




 ACでも乗せてもらったシエラ号。懐かしのブリッジです。前にはシド一人で動かしていたようなのに、今回は他にもいろいろ人がいます。
これって戦闘に行くからなんでしょうかね。シドは操舵席にいました。ブリッジにやってきたヴィンセントを見て、あいさつのために舵を離し
ちゃうなんて、ちょっと嬉しい。飛空艇なのにどうして舵?と思ったりはしますが、シドのこだわりなんでしょう。きっと操船のための設備は
他にもいろいろついているのでしょう。シドひいきなので、全てOKです(笑)


 でも、シドが「ヴィンセント」って呼ぶんですね。シドとヴィン好きなので、思わず大喜び。主役はここがいいね。仲間たちが名前を呼んで
くれるのが、何だかやたらに嬉しいです。無印本編での扱いを思うと、感無量〜。 欲を言えばシドには「ヴィン」と呼んで欲しいし、ユフィには
「ヴィンちゃん」と呼んでほしかった。脚本家さん、ちゃんとファンの傾向はリサーチしてるでしょうに。(笑)


「ツモる話は後でしようぜ」と言われますが、しばらくシドの周りをうろうろしたりして(笑)
 しかし、ヴィンセントホントに細いです。シドと比べると差が歴然。特にウエスト。何であんなに細いんだろう?もう。


 シエラ号のメディカルルーム?ではシャルアさんが魔晄ポッドに入っていました。奇跡を信じて治療を続けるわけですね。本部は壊滅状態
なんですね。戦いに行く艦に怪我人を乗せるくらいですから。

 そしてシェルクがせっせと何やら作業をしています。せんしてぃぶ・ねっと・だいぶ?って、ヴィンセント聞かないほうが良いと思う。
貴方が聞いても多分わからないから…。
でもこの時のヴィンの「ふっ」という笑いには思わず身もだえました!ヴィンが、ヴィンが笑ったぁ!やはり姉妹だなって、そういうネタで笑える
くらい他人に興味をもてたんだねえ(いや、この場合そうでないと脚本上困るから、ですけど) 

 それより、ルクさんに昼寝の現場を見つかったことを、シェルクが知っていたことについてはコメントなしですか?普通なら「何故こんなこと
までお前が知っている」となりそうな気がするんですけど。自分の個人情報がだだもれになっていることについて、彼はあまり関心がないよう
です。大物なのかボケなのか…。それともシェルクがそういう存在である、と既に認識しているからなのか…。


 廊下ではユフィが船酔いしてるし、リーブまであまり相手にしてくれないので、他のクルーとお話します。
…やっぱりWROって、どうも素人に毛が生えた程度の集団にしか見えないんですけど。メテオ災害後に立ち上げた組織だから仕方ないん
ですよね。中には神羅からスライドしてきた職員もいるんでしょうけど、経験年数2年程度の職員が殆どの組織なんてありえない。それで戦争
しようってんだから、考えただけで恐ろしい。それを束ねるリーブ局長の凄さがしみじみと分かります。


 これで大丈夫なのかいなと思いながら、会議が始まります。…どうしてヴィンは一人でそっぽむいて端にいるんでしょう。そうか、彼は別に
WRO所属じゃないからですかね。でも思い切り当事者なのに。まあ、どうせ単独行動になるから、会議に熱心に参加する必要はないという
ことなんでしょうか。

 それに、会議室もないのかシエラ号!ハイウインドには確かありましたよね。ブリッジで突っ立ったままの会議なんて。
WRO局長を差し置いて師団長のシドがミッドガル侵攻作戦について喋っているのは、ごく自然に二人の間で役割分担ができてるということ
なんでしょうね。シドは地上部隊とも連絡を取っていたようで、クラウド、ティファ、バレットが参戦していることがここで分かります。
…エッジが攻撃された時、なにしてたんだという疑問も、あることはありますが(笑)

 でも、荒野を爆走していくトレーラー部隊とフェンリルを駆るクラウド。勇壮でカッコいいです。ここのところのBGMもけっこう好みです。

 シェルクのSNDって映写もできるんですかね?ということは、その気になればヴィンの昔のエピソードも映像で暴露できちゃうということ? 
あんなこととかこんなこととか(笑)


 妄想はともかく、オメガとカオスについての説明が立体映像で流されます。ここのムービーがとっても綺麗!
命をあつめしオメガは宇宙へ飛び立つということは、また生命が存続可能な星を見つけて、そこに移り住むということなんでしょうか。
この場合の命って、人間だけじゃなくて動物や植物も入るわけですよね、きっと。その星に先住生命がいたらどうなるんだろう?滅ぼして自分
たちが住んじゃうのかな?そうすると、オメガ(ライフストリーム)とジェノバってどこが違うんだろう?やっていることは同じなような…


 しかし、ムービーのヴィンの美形っぷりに鼻の下が伸びます。瞳の色が綺麗〜。髪もさらさら(一部枝毛あるけど)だし。
…ところで、マントなんで長くなってるんでしょう?引きずってますけど…千切れたりほつれたりしているところを、ブーツのかかとで踏んづけ
ていたらのびちゃった、とか? …すそ上げ、してあげようか?
(笑)

 ムービーからポリゴン映像に移ったシーン。
俯いてたヴィンがはっと顔あげてまた腕を組みなおすところは、一瞬「もしかしてまた寝てた?!」と思っちゃいました(笑)
いやいや、多分ナレーションの声がルクさんからシェルクに移ったので、それに反応したのだと思うのですけど。
(それにしちゃタイミングずれてますけどね。)

 ケットがSNDもどきをできるのは、シェルクが操作しているから?それともインスパイアの能力ってSNDにも通じる何かがあるんでしょうか。
映像が出ないのは力不足ということなんでしょうかね?よくわからないけど。

 多くのライフストリームが星に帰った状態を作り出しているってことは、実はかなりの人々が殺されちゃってるということなんでしょうか。
FF
Zの世界って元々人口少なそうだし、再生できるのかしらと心配になったりして。

 ともかく、極悪非道なやり口に怒りの火を吹いたのはもちろんシド。アツいです。こういう人がいないと物事が前に進みません。
オメガ復活を阻止するために、ライフストリームの供給源である魔晄炉を止めるということになります。

 細かい指示は各隊ごとに伝えるそうで、戦い突入直前だというのに自由行動タイム、だそうです。うーん、士気がさがるなあ。

 会議が終わったのでいそいそとシドに話しかけます。「おめぇは例の4人の相手を頼む」って、ちょっとひどくないかい? 
ヴィン一人でツヴィエート全部始末しろと?心苦しいっていうなら、ついてきてよシド!と思うのですが、あっさり「俺はここを離れられねえ」
だって。もー。シエラ号委譲できるような部下くらい育てときなさいよ〜。

 抗議するつもりで再度話しかけると、リーブってあんな金持ちだったっけ?とか、これがすんだらぱーっと飲もうとか、関係ないほうに話を
ふられます。さすがシド。細かいことは気にしていません。
 ところで、シエラさんとは結婚したの?彼女にまで気にされるヴィンセント。女性の保護欲を刺激するキャラだと思えてなりません。
用がなくても遊びにいくと、シエラさんの手料理をごちそうになったり、彼女が用意した客用のお布団で寝かせてもらえたりするのかしら。


 ブリッジを出るとユフィが相変わらずへばってます。ウータイも襲われたりシニア五強聖を心配したり、彼女も苦労が絶えないようです。
 船室にいるリーブにはまず本人確認。でもこれ、仲間内のくだけたジョークということなんでしょう。「本体か?」と確認するのなら、これより
前にそうするべき機会はたくさん会ったわけですし。でも、シドとは言葉を交わさなかったのに、リーブとは喋るってどういうわけ?というより、
シドが喋りまくっていたから、口をはさめなかったのかしら。

ケットも現れたところで、シドから仕入れてきたばかりのネタを質問。ヴィンもリーブがそんなに金持ちのわけはないと思っているわけですね。
本体が目の前にいるのに、どうしてケットに視線を合わせているんでしょうか。ヴィンは子供やらネコやら、小さいもの好きとみました。(笑)
そういえば、第一章でリーブのお願いは却下したのに、ケットでお願いしたら聞いてましたね。
「世界に借りを返そうとしている誰か」は、もちろんヴィンにも自明のことでしょう。


 それにしても、この二人の会話は渋い重低音が耳に心地よいです〜。鈴木省吾氏の声にはもうベタ惚れだし、銀河万丈さんは、その昔迫力
のある大物悪役を演じてらして大好きでした。その記憶があるせいか、リーブも只の良い人で終わらず一枚裏があるような、でも表面は紳士
そのものという奥の深いキャラに感じてしまいます。何と言ってもあの神羅で部長にまで昇った人ですから。


 さて、お次はSNDでへとへとになったシェルクを見舞います。彼女の呼びかけに「何だ?」と答えるヴィンの声音は優しくて、すっかり保護者
然としてます。これでシェルクもお人好しの仲間入りですね。


 艦内を歩いていると、突然の発作がヴィンを襲います。エンシェントマテリアを失ったため、制御が難しくなったカオスの暴走。止めようもなく
変身してしまい、壁に引っかき傷はつけるわ女子隊員に襲い掛かろうとするわ大変です。

 不意に現れたルクレツィアの叱るような声で正気に戻るって一体…。マテリアなくても、ルクさんの叱責を録音して持って歩けばカオス解除
できるのでは(笑)

あのルクレツィアのホログラフは、シェルクが送った映像なんでしょうね。寝てたんじゃなかったのか?
 変身が解けた後何が何やらわからないヴィン。再び襲う痛みに耐えながら、カオスの制御ができなくなってきていることに気付きます。
この時点でも、彼はエンシェントマテリアが自分の体内にあって、ロッソがそれを抜き取っていたことを理解していないようです。
(これもボケ…?)

いやー、何でもいいんですけど、苦しみに呻くヴィンってば色っぽい。あーどうしましょう。鼻血吹きそう。(笑)


決戦を前にして主となる戦力がこんな有様なんですけど、「具合悪いんで今日はお休みさせてください」って訳にはいかないですよね。
 倉庫みたいなところで準備運動をしている隊員たちに、シドが檄を飛ばします。
死んでやらないことが抵抗だっていうのは、命の狩取りをしてオメガを顕現させようとしている相手だからこそ、尚更有効ですね。
お前たちが生き残れば後ろにいる奴も生き残るっていうのは、よく使われる台詞ではありますが、シドが言うとカッコいい!

 そして発作がおさまったらしいヴィンセントのところにはシェルクがやってきます。
カームで拾った携帯って…。ドラゴンフライヤーに爆破されたあの宿屋におきっぱだった携帯、よく見つけましたね。
そう言えば、シェルクはSNDで携帯メールもキャッチできるんじゃないかという気がします。メールサーバーにアクセスして、ヴィンがリーブと
カームで待ち合わせすることをキャッチしたんじゃないかと。でないとあまりにタイミングよすぎる気がします。
「やっと見つけた」というのは、もちろんヴィンが殆どメールも電話もしないからなんでしょう(笑)
 
緊急時に携帯持たずに飛び出すあたりが、あまり大事にしていないという感じがしますね。
ルクさんとの過去は暴かれるわ、携帯はいじられるわ、シェルクにされ放題のヴィンセント。腹も立てないあたりが鈍感といえばそうなのかもしれ
ません。
 でも、聞かないうちから言い訳を始めたシェルクに「何も言ってない」というのは、ささやかな意趣返しだったのでしょうか。
元から無口な彼が、殊更に「何も言ってない」って言うこと自体が笑えます。
協力の申し出自体は快く受けるヴィンセント。悪乗りしたリーブが、ちゃっかり艦の護衛まで依頼してしまいます。
この辺がタヌキですねえ、リーブ局長!限られた人材は、有効活用しなくてはいけません。にこやかで押しの強い交渉術は、見習うべきものがあり
ます。相手に断る隙を与えずに念押しして、ささっと退場してしまうあたりがあざやかです。
 シェルクはただ呆然としていますが、その手で釣られたヴィンセントはリーブの戦術が丸見え。腰に手を当てて去っていくリーブを見送る仕草に、
複雑な心境が現れてます。感心してるのか呆れてるのか。どっちにしろ、口下手な二人のかなう相手ではないですね。
シェルクに向かってうなづいて見せたのには、被害者同士という気持ちもあったのかもしれません。ここでもリーブ局長、さすがです。





DIRGE of CERBERUS